赤ちゃん人見知りは心の葛藤 [ニュース]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130606-00000031-mai-soci

 赤ちゃんの人見知り行動は「近づきたいけど怖い」という心の葛藤がもとになっている--。東京大、京都大、同志社大などの研究グループが6日、赤ちゃんの視線の動きを計測する実験からこんな推論を導いたと発表した。1歳未満の赤ちゃんでも相反する感情の間で心が揺れ動くことが分かったという。米オンライン科学誌「プロスワン」に掲載された。

 グループは、生後7~12カ月の赤ちゃん57人を、母親へのアンケート結果から人見知りが強いグループ(24人)と弱いグループ(33人)に分けた。女性がほほ笑えんでいる映像を見せ、近赤外線を使った視線計測装置で目、鼻、口に視線を止めた時間の割合を調べた。その結果、人見知りの弱いグループが目を見る割合は平均約10%だったのに、強いグループは同約20%で、相手の目を見つめようとする傾向があった。

 次に視線を正面に向けている女性の映像と顔を斜めに向けている女性の映像を並べ、赤ちゃんが視線を向けた時間の割合を調べた。弱いグループは「正面」と「斜め」の割合が5対4だったのに対し、強いグループは逆に4対5となり、自分を見ている相手から目をそらし、別の方向を見ている人をよく観察していた。

 グループの同志社大の松田佳尚特任准教授(発達心理学)は「人見知りの背景には、相手に近づきたくて目を凝視しつつも、相手から見られ続けると目をそらしてしまうという心の動きがあると考えられる」と話している。【五十嵐和大】
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