サル、まばたきで情報伝達か [ニュース]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130601-00000023-mai-sctch

 ニホンザルやチンパンジーなど、群れの規模が大きい霊長類ほどまばたきの回数が増える傾向があるとの研究成果を、京都大霊長類研究所の友永雅己准教授(比較認知科学)と東北学院大のグループが1日、発表した。まばたきがコミュニケーション手段になっている可能性があり、ヒトの目くばせやアイコンタクトの起源を探る手がかりになるという。

 米オンライン科学誌「プロスワン」に掲載された。まばたきは眼球の乾燥を防ぐ役割があるが、野生動物が天敵を警戒する場合、より多くの視覚情報を得るため、まばたきの回数が少なくなるとされる。

 グループは、日本モンキーセンター(愛知県犬山市)や仙台市の動物公園などで飼育中の71種、141頭をビデオカメラで撮影し、1分間のまばたき回数を調べた。その結果、群れを作らない小型種のスローロリスは0.2回▽2頭で樹上生活するスマトラオランウータンは6.8回▽40頭で群れを作るニホンザルは15.1回▽53匹のチンパンジーは19.4回--など野生での群れの大きさと一定の相関関係がみられた。ヒトは20回程度という。

 友永准教授は「群れが大きいほど個体ごとに天敵を警戒する必要性が薄れ、まばたきが増えているのではないか。ただ、それ以外に群れ社会での個体間のコミュニケーションと関係している可能性もある。視線の動きなども調べ、更に意味を探りたい」と話している。【五十嵐和大】
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