南海トラフ 3地震を一元予測 [ニュース]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130518-00000138-san-soci

 南海トラフ(浅い海溝)で起きる大地震の長期予測について、政府の地震調査委員会は、東海・東南海・南海の3地震を個別に評価する従来の手法を見直し、一元的に推計する方針を決めた。南海トラフのどこかでマグニチュード(M)8以上の地震が30年以内に起きる確率を60~70%とし、M9級の巨大地震の確率は算出しない。近く正式に公表する。

 駿河湾から九州東部沖にかけて延びる南海トラフでは、過去にM8級の東海・東南海・南海地震が繰り返し起きている。地震調査委は現在、トラフ全体を3つの震源域に分け、過去の発生周期から個別に確率を予測しており、30年以内の確率は今年1月時点で東海88%、東南海70~80%、南海60%と評価している。

 しかし、過去のケースでは東海を除く2つの地震がほぼ同時に起きたり、宝永地震(1707年)では3つの地震が連動するなど、規模や連動性は多様なことから、南海トラフ全体を一元的に予測する手法に変更する。

 また、M9級は過去に起きたことがなく発生周期が不明のため確率計算は困難と判断。M8級と比べ発生頻度は非常に低いとの評価にとどまる見通しで、国の中央防災会議が被害想定を公表したM9・1の最大級の巨大地震の確率も算出しない。地震調査委は、震源域が広範囲にわたった東日本大震災を予測できなかった反省から、切迫性が高まっている南海トラフ地震の予測見直しを進めていた。
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